このページのトピック

店頭・商業用ウィンドウ

はじめに

店頭は通常、外部ファサードの1階部分に設けられる比較的大きいサイズのガラスエリアです。
多くの場合、小売店の商品やサービスのビューポートとして使用される店頭ガラスには、高い可視光透過率が要求され、店舗の雰囲気を高める効果を求められる場合が多くあります。
ガラスのすぐ後ろに商品が陳列される場合があるため、色褪せを効果的に抑える紫外線遮断機能なども求められる事があります。
加えて、立地などによっては、高い可視性を維持すると同時に、道路交通、歩行者交通や他の活動によって発生する騒音のコントロールも、このような店舗用大型店頭ガラスの性能要求となります。
店頭ガラスは屋内用途のどのフロアでも使用され、床から天井まで全面的に拡張して利用される場合もあります。
多くの場合、小売店や店舗環境、特に店頭に使用されるガラスには、破壊や強奪の脅威から防護するセキュリティが要求されます。

適した製品

イーストマンは、店頭用ガラスの設計に利用されている数多くの中間膜製品を販売する豊富な経験を備えています。

  • 通常のPVB中間膜であるSaflex Clear(スタンダード中間膜)は下記の目的に利用することが可能です。

    • 安全性 人的破壊や偶発的な衝撃によってガラスが破損した場合に、ガラスの破片が中間膜に接着されるので、切断や突き刺しによる傷害が低減されます。適切な方法で合わせガラスを枠設備に取り付けると、落下に対する保護も行われます。

    • 暴風:十分な厚みの中間膜を備えた合わせガラスは、熱帯性低気圧やハリケーンなどの暴風発生時に風で運ばれた飛来物がファサードや手摺りを貫通し、その後に破壊的な風圧に襲われるような事態を防止可能な能力を備えています。ガラスの破損後にその破片を閉じ込める中間膜の能力は、地震活動の発生時にもガラスを確実に保持する目的に役立っていることが立証されています。

    • セキュリティ 破壊行為や住居侵入窃盗、防爆および弾道攻撃などの人為的攻撃に対して十分なレベルの保護を行うシステムに合わせガラス構成を組み入れることが可能です。
       

  • Saflex Acoustic PVB中間膜(遮音中間膜): 従来のPVB中間膜と比較して、1,000~4,000ヘルツにおける遮音機能を保証するために性能を向上するように設計された3層構造の中間膜です。この改善された性能により、従来の標準的な手法よりも小さい空隙および/または薄いガラスを使用して合わせガラスを設計し、同じ騒音低減定格を達成することが可能です。
     

  • Saflex Solar中間膜(遮熱中間膜):温度上昇やジリジリ間の原因となる近赤外線を吸収することにより遮熱を実現するSaflexSolar中間膜は、透明ガラスやコーティングを施さない従来型の合わせガラスと比較して日射取得率を低減することにより、改善された日射光線コントロールを実現します。 SaflexSolarは低放射率の硬質コーティングが施された単一ユニット合わせガラス、もしくはLow-Eコーティング機能の有無にかかわらず、複層ガラス(IGU)への組み込み、併用も可能です。
     

  • Vanceva® (カラー中間膜): アーストーンコレクションおよびVancevaカラー中間膜は、ファサードや手摺り、またはインテリアガラスとして使用する色を広範囲の色調の中から選択することが可能です。 ガラスそのものの色調コントロール(厚みなど)、または(小ロットや、まとめ生産における)カラーガラスの生産リードタイム、カスタム設計カラーガラスの大量ロット購入などを解決するソリューションを提供致します。カラー中間膜を活用することにより、お好みの色味の合わせガラスニーズにおける小回りを利かせた対応が可能となります。
     

  • Saflex High Protection (HP) & Saflex Storm(保護およびストーム中間膜):熱帯性低気圧やハリケーンなどの暴風、および強風で運ばれる飛来物に対する防護を強化する必要がある場合に利用することが可能です。
     

さらに、上記各種中間膜を複数組み合わせて使用することにより、ガラスシステム全体の性能を向上し、店舗ガラスの性能の最適化に役立てることが可能です。

Related Products: