はじめに
ガラスフィンはガラスファサードを支持してその剛性を強化するために使用されます。ガラスフィンはガラス屋根の支持材としても利用可能です。
この両方のケースでは、ガラスフィンの破損後の挙動が建物の安定性確保の基本となります。ガラスフィンはその破損時に、損傷ガラスの交換が可能になるまで機能する冗長性を備えるように設計する必要があります。 一般的に3枚以上のガラスと中間膜で構成する多層構造の合わせガラスは、ガラスフィン用途で良好に機能することが実証されています。構造用PVB中間膜はガラスの錫面に対しても接着性能を備えているため、複層数の合わせガラスにおいてもPVB中間膜の使用が推奨されます。
適した製品
イーストマンは、ガラスフィン用ガラスの設計に利用されている数多くの中間膜製品を販売する豊富な経験を備えています。
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通常のPVB中間膜であるSaflex Clear(スタンダード中間膜)は下記の目的に利用することが可能です。
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安全性: 人的破壊や偶発的な衝撃によってガラスが破損した場合に、ガラスの破片が中間膜に接着されるので、切断や突き刺しによる傷害が低減されます。適切な方法で合わせガラスを枠設備に取り付けると、落下に対する保護も行われます
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Vanceva® (カラー中間膜): アーストーンコレクションおよびVancevaカラー中間膜は、ファサードや手摺り、またはインテリアガラスとして使用する色を広範囲の色調の中から選択することが可能です。 ガラスそのものの色調コントロール(厚みなど)、または(小ロットや、まとめ生産における)カラーガラスの生産リードタイム、カスタム設計カラーガラスの大量ロット購入などを解決するソリューションを提供致します。カラー中間膜を活用することにより、お好みの色味の合わせガラスニーズにおける小回りを利かせた対応が可能となります。
- Saflex Structural(高硬度中間膜)構造強度が必要とされる、床、階段、フィン、手すり、ガード、天蓋用途向けの合わせガラス構成に利用することが可能です。 SaflexDGは、高い剛性ならびに、高いガラス接着性が要求される用途向けに設計されています。 従来のPVBと比較して、下記のような特徴を備えています。
- ガラスの厚みを薄くした合わせガラス設計
- 破損後の剛性強化
- 高いガラス接着性
- 剥離のリスクを低減する優れた小口露出耐性及びシーラント材との相性
記各種中間膜を複数組み合わせて使用することにより、ガラスシステム全体の性能を向上し、ガラスフィンの性能の最適化に役立てることが可能です。