このページのトピック

医療施設

はじめに

人口の増加、また高齢化する社会において病院などの医療施設の重要性は近年増し続け、不可欠な施設となっています。 人の出入りが多く、場合によっては長期に渡り患者を収容する必要のある公共建物です。 病院の内外面のガラスは、多くの場合、性能を強化したガラスを適用する必要があります。

病院などの医療施設の建築設計においては、ファサードおよび内部のドア、壁、目に見える場所や各部署を仕切るパーティションにおいて、ガラスを全面的に使用するように設計されています。 そのため、安全性を考え、ガラス破損時に傷害を負うリスクを回避するために、予防措置を講じる必要があります。 建物内の快適性を確保し、プライバシーに関する規則を順守するためには、ファサードの防音および建物内のさまざまな部分間の防音も重要です。 望ましい設計基準として、病院の機能エリアを仕切るため、また、目隠し用途として、カラー中間膜を活用したカラー合わせガラスを活用する事例も増えています。 カラー合わせガラスは施設案内としても優れた手段であり、さまざまな場所の雰囲気と色調設定に効果的です。 また、ガラスは非多孔質性の素材であるため、状態保持と消毒が容易な点もメリットとして挙げられます。 イーストマンは下記の製品を含め、病院など医療施設用ガラスの設計に利用されている数多くの中間膜製品を販売する豊富な経験を備えています。

適した製品

イーストマンは下記の製品を含めて、病院などの医療施設に用いられるガラスの設計に利用されている数多くの中間膜製品に関する豊富な経験を備えています。

  • 通常のPVB中間膜であるSaflex Clear(スタンダード中間膜)は下記の目的に利用することが可能です。

    • 安全性 人的破壊や偶発的な衝撃によってガラスが破損した場合に、ガラスの破片が中間膜に接着されるので、切断や突き刺しによる傷害が低減されます。適切な方法で合わせガラスを枠設備に取り付けると、落下に対する保護も行われます。

    • 暴風:十分な厚みの中間膜を備えた合わせガラスは、熱帯性低気圧やハリケーンなどの暴風発生時に風で運ばれた飛来物がファサードや手摺りを貫通し、その後に破壊的な風圧に襲われるような事態を防止可能な能力を備えています。ガラスの破損後にその破片を閉じ込める中間膜の能力は、地震活動の発生時にもガラスを確実に保持する目的に役立っていることが立証されています。

    • セキュリティ 破壊行為や住居侵入窃盗、防爆および弾道攻撃などの人為的攻撃に対して十分なレベルの保護を行うシステムに合わせガラス構成を組み入れることが可能です。
       

  • Saflex Acoustic PVB中間膜(遮音中間膜): 従来のPVB中間膜と比較して、1,000~4,000ヘルツにおける遮音機能を保証するために性能を向上するように設計された3層構造の中間膜です。この改善された性能により、従来の標準的な手法よりも小さい空隙および/または薄いガラスを使用して合わせガラスを設計し、同じ騒音低減定格を達成することが可能です。
     

  • Saflex Solar中間膜(遮熱中間膜):温度上昇やジリジリ間の原因となる近赤外線を吸収することにより遮熱を実現するSaflexSolar中間膜は、透明ガラスやコーティングを施さない従来型の合わせガラスと比較して日射取得率を低減することにより、改善された日射光線コントロールを実現します。 SaflexSolarは低放射率の硬質コーティングが施された単一ユニット合わせガラス、もしくはLow-Eコーティング機能の有無にかかわらず、複層ガラス(IGU)への組み込み、併用も可能です。
     

  • Vanceva® (カラー中間膜): アーストーンコレクションおよびVancevaカラー中間膜は、ファサードや手摺り、またはインテリアガラスとして使用する色を広範囲の色調の中から選択することが可能です。 ガラスそのものの色調コントロール(厚みなど)、または(小ロットや、まとめ生産における)カラーガラスの生産リードタイム、カスタム設計カラーガラスの大量ロット購入などを解決するソリューションを提供致します。カラー中間膜を活用することにより、お好みの色味の合わせガラスニーズにおける小回りを利かせた対応が可能となります。
     

Related Products: